令和7・8年度税制改正タイムライン|年収の壁・160万円・社保まとめ
最終更新: 2026年5月26日(国税庁No.1199・No.1410 2026-05-26確認)
旧版では「基礎控除104万円特例・178万円の壁」と記載していましたが、これらは成立しなかった政治目標値です。実際に成立・施行されたのは基礎控除最大95万円・160万円の壁です(国税庁No.1199・No.1410)。
令和7年度税制改正大綱(2024年12月成立)と、これに連動する社会保険制度の変更を時系列で整理しました。
主要変更点 早見表
| 施行日 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 令和7年分(2025年)〜 | 所得税の基礎控除引き上げ | 最大48万→95万円(合計所得132万円以下。国税庁No.1199) |
| 令和7年分(2025年)〜 | 給与所得控除の引き上げ | 最低55万→65万円(給与収入190万円以下。国税庁No.1410) |
| 令和7年分(2025年)〜 | 所得税の非課税ライン | 103万→160万円(65万+95万。「160万円の壁」) |
| 2026年4月 | 130万円の壁判定方法変更 | 「年収見込み」→「労働契約書ベース」 |
| 2026年10月 | 106万円の壁の月収賃金要件廃止 | 社会保険加入の月収8.8万円要件が撤廃(週20時間・2ヶ月超要件は継続) |
| 令和7年分・令和8年分 | 年末調整・確定申告で精算 | 源泉徴収税額表改訂前のため、2025・2026年分は年末調整で還付 |
| 2027年1月〜 | 源泉徴収税額表の改訂 | 毎月の手取りに新制度が反映開始 |
1. 基礎控除の引き上げ(令和7年分〜・国税庁No.1199)
基礎控除は「合計所得金額」によって段階的に決まります。年収ではなく所得(収入から給与所得控除等を引いた後の金額)で判定します。
| 合計所得金額 | 基礎控除額(令和7年分・令和8年分) |
|---|---|
| 132万円以下 | 95万円(最大) |
| 132万円超〜336万円以下 | 88万円 |
| 336万円超〜489万円以下 | 68万円 |
| 489万円超〜655万円以下 | 63万円 |
| 655万円超〜2,350万円以下 | 58万円 |
| 2,350万円超〜2,500万円以下 | 段階的に減少 |
| 2,500万円超 | 0円 |
注意: 上記は「合計所得金額」の段階表です。給与のみの方の場合、合計所得金額 = 給与収入 − 給与所得控除 です。
2. 給与所得控除の引き上げ(令和7年分〜・国税庁No.1410)
給与所得控除の最低保障額が55万円から65万円に引き上げられました(給与収入190万円以下)。
| 給与収入 | 給与所得控除額(令和7年分〜) |
|---|---|
| 190万円以下 | 65万円(最低保障額) |
| 190万円超〜360万円以下 | 収入×30%+8万円 |
| 360万円超〜660万円以下 | 収入×20%+44万円 |
| 660万円超〜850万円以下 | 収入×10%+110万円 |
| 850万円超 | 195万円(上限) |
3. 160万円の壁(所得税の非課税ライン)
給与所得控除65万円+基礎控除95万円=160万円が所得税の非課税ライン(給与のみの場合)です。
- 給与収入 160万円 − 給与所得控除 65万円 = 給与所得 95万円
- 合計所得 95万円 ≤ 132万円 → 基礎控除 95万円
- 課税所得 = 95万円 − 95万円 = 0円 → 所得税ゼロ
なお「178万円の壁」は国民民主党が掲げた政治目標値で、この規模の改正は成立しませんでした。
4. 月次の手取りはすぐには変わらない
令和7年分・令和8年分の税制改正は実施されていますが、毎月の給与から引かれる源泉徴収税額表の改訂は2027年1月以降の予定です。2025年・2026年中の手取りは旧税額表のまま引かれ、年末調整で差額が還付されます。
5. 社会保険の変更
税制改正と並行して、社会保険制度も以下のように変更されます。
- 2026年4月: 130万円の壁判定が労働契約書ベースに(突発的残業の救済)
- 2026年10月: 106万円の壁の月収賃金要件(8.8万円/月)撤廃。週20時間・2ヶ月超・学生除外の要件は継続
6. 公式ソース
関連ページ
本記事は国税庁No.1199・No.1410(2026-05-26確認)に基づいて作成しています。個別の税務判断・申告については税理士または最寄りの税務署にご相談ください。


