不動産投資利回り計算ツール(無料)
物件価格と家賃収入を入力するだけで、表面利回り・実質利回り・月間キャッシュフローを自動計算。希望の利回りから「いくらまでの物件を買えるか」を逆算するモードもあります。
月額家賃×12ヶ月。空室率を考慮する場合は実稼働月数で計算してください。
フルローンなら物件価格と同額を入力。自己資金分は差し引いてください。
月間家賃¥150,000 − ローン¥79,503 − コスト¥23,333 = 月間CF +¥47,164
検討中の物件の年間家賃(月額家賃×12)。
管理費・修繕積立金・固定資産税などの年額の合計(実質利回りで逆算するときに使います)。初期値は計算例の28万円(管理費月1万円・修繕積立金月0.5万円・固定資産税年10万円)です。
(年間家賃180万円 − 年間コスト28万円) ÷ 5% = 3,040万円。この価格以下で買えれば、実質利回り5%以上になります。
表面利回り・実質利回りの計算式
不動産投資の利回りには「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。投資判断には実質利回りとキャッシュフローの両方を確認することが重要です。
表面利回り(%)を求める
計算式:表面利回り(%) = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100
表面利回り(%) = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100
実質利回り(%)を求める
計算式:実質利回り(%) = (年間家賃収入 − 年間コスト) ÷ 物件価格 × 100
実質利回り(%) = (年間家賃収入 − 年間コスト) ÷ 物件価格 × 100
年間コストを求める
計算式:年間コスト = 管理費×12 + 修繕積立金×12 + 固定資産税
年間コスト = 管理費×12 + 修繕積立金×12 + 固定資産税
返済額を求める
計算式:返済額 = 借入額 × r × (1+r)^n ÷ ((1+r)^n − 1)
返済額 = 借入額 × r × (1+r)^n ÷ ((1+r)^n − 1)
月間CFを求める
計算式:月間CF = 月間家賃収入 − 月額返済額 − 月間コスト
月間CF = 月間家賃収入 − 月額返済額 − 月間コスト
利回りの計算例(物件価格から表面・実質を順に)
物件価格3,000万円・年間家賃収入180万円(月15万円)の物件を、上のツールの初期値で計算した例です(数字は計算例のための仮定で、実在の物件ではありません)。
- 表面利回り = 180万円 ÷ 3,000万円 × 100 = 6.00%
- 年間コスト = 管理費1万円×12 + 修繕積立金0.5万円×12 + 固定資産税10万円 = 28万円
- 実質利回り = (180万円 − 28万円) ÷ 3,000万円 × 100 = 5.07%
- 月額ローン返済額(借入2,400万円・年2.0%・35年の元利均等) = 79,503円
- 月間キャッシュフロー = 150,000円 − 79,503円 − 23,333円 = 47,164円
利回りの種類と使い分け(表面・実質・想定・NOI)
| 種類 | 計算 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 表面利回り | 年間家賃収入 ÷ 物件価格 | 物件広告に載っている数字。複数物件を最初にふるいにかけるときに使います。経費は入っていません。 |
| 想定利回り | 満室になった場合の年間家賃 ÷ 物件価格 | 空室がある物件の広告で使われます。現在の家賃収入より高く出るので、現況の家賃(年間家賃収入)で出し直してください。 |
| 実質利回り | (年間家賃収入 − 年間コスト) ÷ 物件価格 | 手残りに近い数字。買うかどうかを決めるときに使います。購入時の諸費用(仲介手数料・登記費用・不動産取得税など)を物件価格に足して計算する定義もあります。このツールは物件価格だけで計算します。 |
| NOI利回り | (年間収入 − 運営費用) ÷ 物件価格 | 運営費用(管理費・固定資産税など)を引いた純収益の利回り。ローン返済と減価償却は含めません。機関投資家向けの物件で使われる指標で、このページの実質利回りと近い考え方です。 |
利回りの定義は法令で決まっているわけではなく、会社や資料によって計算の範囲が少しずつ違います。比べるときは、同じ式で出した数字どうしで比べてください。
利回りから購入価格を逆算する(希望利回りで買える価格の上限)
「利回り○%以上で買いたい」と決めているときは、計算式を逆にして、買ってよい価格の上限を出せます。上のモード切替で「購入価格を逆算」を選ぶと計算できます。
- 表面利回りで逆算: 購入価格の上限 = 年間家賃収入 ÷ 目標利回り
- 実質利回りで逆算: 購入価格の上限 = (年間家賃収入 − 年間コスト) ÷ 目標利回り
計算例: 年間家賃180万円の物件で、表面利回り8%を求めるなら 180万円 ÷ 8% = 2,250万円 が上限です。年間コスト28万円を引いた実質利回り5%を求めるなら (180万円 − 28万円) ÷ 5% = 3,040万円 です。売り出し価格がこの上限より高ければ、価格交渉か見送りの目安になります。
実質利回りの諸経費の内訳(計算例つき)
実質利回りは、年間コストをどこまで入れるかで大きく変わります。コストの割合に決まった基準はなく、物件ごとに実額で見積もるのが確実です。主な項目は次のとおりです。
- 管理委託料: 管理会社に払う費用。委託先との契約で決まります。
- 管理費・修繕積立金: 区分マンションなら管理組合に払う分。重要事項説明書で確認できます。
- 固定資産税・都市計画税: 毎年の納税通知書の額。売主から前年の通知書を見せてもらえます。
- 火災保険料: 加入する保険の見積もりで確認します。
- 空室損: 空室の期間は家賃が入らないので、空室を見込んだ家賃で計算します。
計算例(架空の仮定): 年間家賃180万円・物件価格3,000万円の物件に、次の経費を仮定した場合です。割合や金額は計算例のための仮定で、相場や目安として示すものではありません。
| 項目 | 仮定 | 年額 |
|---|---|---|
| 管理委託料 | 家賃収入の5%と仮定 | 90,000円 |
| 管理費 | 月1万円×12か月 | 120,000円 |
| 修繕積立金 | 月0.5万円×12か月 | 60,000円 |
| 固定資産税・都市計画税 | 年10万円と仮定 | 100,000円 |
| 火災保険料 | 年2万円と仮定 | 20,000円 |
| 空室損 | 家賃収入の5%(年間0.6か月分)と仮定 | 90,000円 |
| 年間コスト合計 | 480,000円 | |
実質利回り = (180万円 − 48万円) ÷ 3,000万円 × 100 = 4.40%(表面利回りは6.00%)。同じ物件でも、上のツールの初期値(管理費・修繕積立金・固定資産税だけ)では5.07%になります。管理委託料・保険・空室損を入れると、実質利回りは下がります。
利回りの相場について
利回りに公的な統計上の「相場」はなく、立地・築年数・構造・物件の種類で大きく変わります。参考になる調査として、日本不動産研究所の「不動産投資家調査」があります。主要都市の賃貸住宅について、投資家が期待する利回り(期待利回り)を年2回公表しています。同調査(2026年4月現在・第54回)では、東京城南(目黒・世田谷)の標準的なワンルーム一棟(築5年未満・駅徒歩10分以内)の期待利回りは3.6%でした。物件の純収益ベースの利回りで、広告の表面利回りとは定義が違います。
出典: 日本不動産研究所「不動産投資家調査」(英語版・2026年4月現在)
よくある質問
表面利回りと実質利回りの違いは?
結論:表面利回りは経費を引く前の数字、実質利回りは経費を引いた後の数字で、手残りに近いのは実質利回りです。表面利回りは「年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100」、実質利回りは「(年間家賃収入 − 年間コスト) ÷ 物件価格 × 100」で計算します。例えば物件価格3,000万円・年間家賃180万円・年間コスト28万円の場合、表面利回りは6.00%、実質利回りは5.07%です。
利回りから購入価格の上限を逆算するには?
結論:表面利回りなら「年間家賃 ÷ 目標利回り」、実質利回りなら「(年間家賃 − 年間コスト) ÷ 目標利回り」で、買ってよい価格の上限が出ます。例えば年間家賃180万円で表面利回り8%を求めるなら上限は2,250万円、年間コスト28万円を引いた実質利回り5%を求めるなら上限は3,040万円です。このページの「購入価格を逆算」で入力できます。
利回りの相場はどのくらい?
結論:利回りに公的な統計上の「相場」はなく、立地・築年数・構造・物件の種類で大きく変わります。参考になる公的に近い調査は、日本不動産研究所の「不動産投資家調査」です。主要都市の賃貸住宅について、投資家が期待する利回り(期待利回り)を年2回公表しています。同調査(2025年4月現在)では、東京城南(目黒・世田谷)の築浅ワンルーム一棟の期待利回りは3.7%でした。これは物件の純収益ベースの利回りで、物件広告にある表面利回りとは定義が違うため、そのまま比べないでください。
諸経費はどのくらい見ればいい?
結論:割合ではなく、項目ごとに実額を見積もるのが確実です。主な項目は、管理委託料・管理費・修繕積立金・固定資産税・都市計画税・火災保険料・空室損です。固定資産税は物件ごとの納税通知書や売主の資料で、管理費・修繕積立金は重要事項説明書で確認できます。参考までに、架空の仮定で年間家賃180万円に対して合計48万円の経費を見込んだ場合、実質利回りは4.40%になります(表面利回りは6.00%)。この経費の割合は計算例のための仮定で、目安ではありません。
表面と実質どちらで投資判断すべき?
結論:物件を最初にふるいにかけるときは表面利回り、買うかどうかを決めるときは実質利回りと月間キャッシュフローの両方を見ます。表面利回りは物件広告に必ず載っているので比較しやすい一方、経費が入っていません。実質利回りに加えて、ローン返済後の月間キャッシュフローがプラスかどうかを確認してください。
キャッシュフローがマイナスになる原因は?
結論:ローン返済が大きい・経費が多い・空室や家賃下落で収入が減る、の3つが主因です。このツールで借入額・金利・返済期間・経費を変えて、月間キャッシュフローがプラスになる条件を確認できます。
元利均等返済の月額返済額の計算式は?
結論:「借入額 × 月利 × (1+月利)^返済回数 ÷ ((1+月利)^返済回数 − 1)」で計算します。例えば借入3,000万円・金利2%・35年の場合、月額返済額は99,379円です。
不動産投資で減価償却はどう計算する?
結論:建物の取得価額 ÷ 法定耐用年数で年間の償却費を出します(木造22年・鉄筋コンクリート造47年など。中古は耐用年数の計算が別になります)。減価償却費は実際の支出がない経費で、不動産所得を小さくする効果があります。詳しくは減価償却の計算ツールで試算できます。
減価償却の試算は減価償却計算ツールをご利用ください。
関連ツール
本ツールは概算値です。実際の利回り・キャッシュフローは空室率・修繕費・金利変動・税制等により異なります。計算例の経費・金額は仮定で、目安や相場を示すものではありません。投資判断は自己責任で行い、必要に応じてファイナンシャルプランナーや税理士にご相談ください。