教員 退職金計算ツール(小学校/中学校/高校/特別支援/大学対応)
校種・公立/私立・役職・勤続年数を入力するだけで退職手当の概算額・手取り額を自動計算。教育職俸給表(一)準拠の公立教員計算と、私学共済退職等年金給付の簡易試算に対応します。
こんな方向け:公立・私立を問わず退職前に退職金を試算したい教員の方、自己都合退職と定年退職の手取り差を比較したい方
入力(教員退職金計算)
公立と私立では退職金の制度が根本的に異なります
役職が高いほど俸給月額が高く、退職金も増加します
採用(正規採用)から退職までの総勤続年数を入力してください
定年・勧奨 vs 自己都合では支給率が大きく異なります
計算結果
※ 公立教員は教育職俸給表(一)の概算値・都道府県条例の標準的な支給率を使用。実際の金額は勤務先の人事担当にご確認ください。
※ 私立教員の退職手当は学校法人の規程によるため、この試算は参考値です。
※ 調整額・功績加算金・教員特殊勤務手当の加算は含まれていません。
退職金の運用・資産形成をお考えの方へ
教員の退職金は2,000万円超のケースも多く、適切な運用計画が重要です。
教員退職金の計算方法
公立教員の退職手当は各都道府県の退職手当条例で定められています。国の基準(国家公務員退職手当法)に準拠した計算式が採用されており、基本式は次のとおりです。
(+ 調整額・功績加算金は別途計算)
俸給月額は「教育職俸給表(一)」に基づいており、役職・号俸(昇給段階)によって決まります。
人事院「退職手当」教員の役職別 俸給月額の目安
| 役職 | 勤続20年目安 | 勤続35年目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 教諭 | 約32〜36万円 | 約40〜45万円 | 教育職俸給表(一)基準 |
| 主幹教諭 | 約37〜40万円 | 約44〜48万円 | 管理職手当あり |
| 教頭 | 約43〜47万円 | 約50〜56万円 | 管理職手当加算 |
| 副校長 | 約45〜50万円 | 約53〜60万円 | 都道府県により設置 |
| 校長 | 約55〜62万円 | 約62〜70万円 | 管理職最高位 |
※ 教育職俸給表(一)に基づく概算値。都道府県・自治体の条例・号俸により異なります。
文部科学省「教育職員の給与等に関する資料」退職理由別 支給率の目安(公立教員・概算)
支給率は国家公務員退職手当法の支給率表に準じています。定年退職と自己都合では支給率が大きく異なります。
| 勤続年数 | 定年退職 | 勧奨退職 | 自己都合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | — | 12.0ヶ月 | 8.1ヶ月 |
| 15年 | — | 19.7ヶ月 | 13.5ヶ月 |
| 20年 | — | 27.0ヶ月 | 19.2ヶ月 |
| 25年 | — | 33.2ヶ月 | 24.5ヶ月 |
| 30年 | — | 37.7ヶ月 | 31.5ヶ月 |
| 35年 | 49.59ヶ月 | 45.5ヶ月 | 36.1ヶ月 |
| 38年〜 | 49.59ヶ月(上限) | — | — |
※ 国家公務員退職手当法準拠の概算値。都道府県の条例により若干異なります。
教育系の転職・キャリアチェンジをお考えの方へ
塾講師・教育コンサル・教育企業など、教員経験が活かせる職種を確認できます。
公立教員 退職金 早見表(教諭・定年退職の場合)
教諭として定年退職した場合の退職手当概算額と手取り額の目安です。俸給月額は勤続年数に応じた標準値を使用しています。
| 勤続年数 | 俸給月額(目安) | 退職手当(定年) | 手取り概算 |
|---|---|---|---|
| 20年 | 約32万円 | —(定年未満) | 勧奨制度を確認 |
| 25年 | 約37万円 | —(定年未満) | 勧奨制度を確認 |
| 35年 | 約42万円 | 約2,083万円 | 約2,068万円 |
| 38年〜(上限) | 約44万円 | 約2,182万円 | 約2,162万円 |
※ 教諭・定年退職の概算。調整額・功績加算金は含まず。文部科学省調査では公立教員の定年退職平均は約2,269万円です。
文部科学省「令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査」公立教員と私立教員の退職金の違い
公立と私立では退職金の制度が根本的に異なります。以下の表で主な違いを確認してください。
| 比較項目 | 公立教員 | 私立教員 |
|---|---|---|
| 根拠法令 | 各都道府県退職手当条例 (国の基準に準拠) | 学校法人の退職手当規程 (法人ごとに異なる) |
| 退職一時金の水準 | 定年で平均約2,269万円 (文科省調査) | 法人により大きく異なる |
| 年金型給付 | なし(退職一時金のみ) | 私学共済 退職等年金給付 (終身+有期年金) |
| 加入必須の共済 | 各都道府県の共済組合 | 私立学校教職員共済(私学共済) |
| 転職時の注意点 | 公立→私立で制度変更あり | 法人変わると退職金は引き継がれない(共済年金は継続) |
私学共済の退職等年金給付とは
私立教員が加入する私学共済には、通常の退職一時金(学校法人が支給)とは別に、退職等年金給付があります。2015年の被用者年金一元化により創設された制度です。
- 終身退職年金: 給付算定基礎額の2分の1をもとに算出。一生涯受け取れます。
- 有期退職年金: 給付算定基礎額の残り2分の1をもとに算出。原則20年間受け取れます。
- 給付算定基礎額: 在職中に積み立てた「付与額」と利子の累計額
私学共済の退職等年金給付の詳細(掛金・給付額の試算)は、私学共済事業団の公式サイトでご確認ください。
私立教員の老後資産形成をお考えの方へ
私学共済の年金給付に加え、iDeCoやNISAを活用した資産形成を専門家に相談できます。
教員の定年延長(2023年〜段階的実施)の影響
2023年度から公立教員の定年も段階的に引き上げられています。定年が変わると退職手当の受け取りタイミングも変わります。
- 2023年度:定年61歳
- 2025年度:定年62歳
- 2027年度:定年63歳
- 2029年度:定年64歳
- 2031年度:定年65歳(完全実施)
定年延長に伴い「管理監督職勤務上限年齢制(役職定年)」も導入されており、60歳で管理職から一般職に降任となります(降任時には退職手当を一部前払いする仕組みあり)。詳細は勤務先の都道府県教育委員会にご確認ください。
文部科学省「教育職員の人事行政に関する参考資料」よくある質問
教員の退職金の計算方法は?
公立教員は「退職時の俸給月額 × 退職理由別支給率」が基本式です。教育職俸給表(一)に基づく俸給月額に、勤続年数・退職理由別の支給率を掛けて算出します。定年退職で勤続35年以上の場合、支給率は最大約49.59ヶ月分となります。
公立教員と私立教員の退職金はどう違う?
公立教員は都道府県の条例に基づく退職手当(一時金)が支給されます。私立教員は学校法人の規程に基づく退職手当に加え、私学共済の退職等年金給付(終身年金+有期年金)があります。公立の退職金は制度が統一されていますが、私立は法人によって金額が大きく異なります。
教員が自己都合で退職すると退職金はどうなる?
自己都合退職は定年退職より支給率が大幅に低くなります。勤続35年の場合、定年の約49.59ヶ月分に対し自己都合は約36.1ヶ月分程度(概算)で、約27%の差があります。勤続10年未満では特に低率です。
校種(小学校・中学校・高校)によって退職金は変わる?
公立教員の退職金は校種よりも「役職・勤続年数・退職理由」で決まります。小学校・中学校・高校はほぼ同じ教育職俸給表(一)が適用されます。役職が上位になるほど俸給月額が高く、退職金も増加します。
教員の早期退職募集制度とは何ですか?
定年前に退職する職員を募集し、定年退職に準じた退職手当(勧奨退職水準)を支給する制度です。通常の自己都合より高い支給率が適用されることが多く、制度の詳細は勤務都道府県の教育委員会にご確認ください。
関連ツール
退職前の教員ローン・退職金担保ローンを検討する方へ
公務員・教員向けの有利な金利でローンを組める金融機関があります。
本ツールは公開情報をもとにした概算計算です。公立教員は都道府県の条例・号俸により実際の金額が異なります。私立教員の退職手当は学校法人の規程によります。実際の退職手当は所属機関の人事・給与担当部署または都道府県教育委員会にご確認ください。