教員 退職金計算ツール(小学校/中学校/高校/特別支援/大学対応)
給料月額・勤続年数・退職理由を入力すると、国の支給率で退職手当の基本額と手取り額の参考値を計算します。自治体の給与表、学校法人の退職金規程、退職等年金給付の金額には対応していません。
こんな方向け:公立・私立を問わず退職前に退職金を試算したい教員の方、自己都合退職と定年退職の手取り差を比較したい方
入力(教員退職金計算)
公立と私立では退職金の制度が異なります。私立は学校法人の規程で決まるため、国の支給率を仮定した試算です。短期勤続(5年以下)の税計算だけ公立・私立で扱いが分かれます
役職は、給料月額の初期値(公式の給与表ではない仮定値)を入れるためだけに使います。支給率には影響しません
採用(正規採用)から退職までの総勤続年数を入力してください
退職手当の算定基礎となる給料月額を入力してください。適用対象の教育職員では教職調整額を含めます(対象職・算入項目は勤務先の条例等で確認してください)。役職・勤続年数を変えると入る初期値は公式の給与ではない仮定値です。60歳以後などの給与減額を受けた方は、減額前の給与を使う特例があり、このツールでは計算できません
定年・勧奨 vs 自己都合では支給率が大きく異なります
計算結果
※ 入力した給料月額に、国の支給率(早見表)を掛けた基本額の参考値です。自治体の給与表や条例の支給率そのものではありません。実際の金額は勤務先の人事担当にご確認ください。
※ 私立教員の退職手当は学校法人の規程によるため、この試算は参考値です。
※ 調整額・功績加算金・教員特殊勤務手当の加算、給与減額に係る特例は含まれていません。
教員退職金の計算方法
公立教員の退職手当は各都道府県・市町村の退職手当条例で定められています。国の基準(国家公務員退職手当法)に準じた計算式が多く採られており、このツールが計算する基本額の式は次のとおりです。
(+ 調整額・功績加算金は別途計算)
算定基礎となる給料月額は、自治体の給料表と号給で決まります。適用対象の教育職員では、給特法第3条により教職調整額を加えた額が算定の基礎になります(対象職・算入項目は勤務先の条例等で確認してください)。60歳以後などで給与が減額された場合は、減額前の給与と減額前の勤続期間を使って基本額を計算する特例があります。このツールはその特例を計算しないため、該当する方は対象外です。
人事院「退職手当」給料月額は自治体の給料表で決まり、校種や役職ごとに別の給料表が設けられている自治体もあります。このページでは役職別・校種別の金額の目安表は載せていません。ツールの給料月額の初期値は、公式の給与表ではない仮定値です。
総務省「給与・定員の状況」(地方公務員の給与は各自治体の条例で決まる)退職理由別 支給率の目安(公立教員・概算)
支給率は国家公務員退職手当法の支給率表に準じています。定年退職と自己都合では支給率が大きく異なります。
| 勤続年数 | 定年退職 | 勧奨退職 | 自己都合 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 8.37ヶ月 | 8.37ヶ月 | 5.022ヶ月 |
| 15年 | 16.216875ヶ月 | 16.216875ヶ月 | 10.3788ヶ月 |
| 20年 | 24.586875ヶ月 | 24.586875ヶ月 | 19.6695ヶ月 |
| 25年 | 33.27075ヶ月 | 33.27075ヶ月 | 28.0395ヶ月 |
| 30年 | 40.80375ヶ月 | 40.80375ヶ月 | 34.7355ヶ月 |
| 35年 | 47.709ヶ月(上限) | 47.709ヶ月 | 39.7575ヶ月 |
| 38年 | 47.709ヶ月(上限) | 47.709ヶ月 | 42.7707ヶ月 |
※ 内閣人事局「国家公務員退職手当支給率早見表(平成30年1月1日以降の退職)」の値です。「勧奨退職」の列は、国の応募認定退職1号の支給率(定年と同じ)を仮定したものです。地方公務員の勧奨退職で同じ率・要件が適用されるとは限らず、勤務先の条例で確認が必要です。都道府県の条例により異なります。
公立教員 退職金 早見表(教諭・定年退職の場合)
教諭として定年退職した場合の退職手当の基本額と手取り額の目安です。給料月額は、計算例として仮定した金額です(公式の給与表の値ではありません)。
| 勤続年数 | 給料月額(仮定) | 退職手当(定年) | 手取り概算 |
|---|---|---|---|
| 20年 | 約34万円 | 約836万円 | 約833万円 |
| 25年 | 約37万円 | 約1,231万円 | 約1,225万円 |
| 35年 | 約42万円 | 約2,004万円 | 約1,992万円 |
| 38年 | 約43万円 | 約2,061万円 | 約2,061万円 |
※ 教諭・定年退職の概算。調整額・功績加算金は含みません。教職調整額を算定基礎に含める場合は基本額が増えます(例: 勤続35年・42万円に5%を加算して国の支給率を掛けると、基本額は約2,104万円)。給料月額は自治体・職名・号給によって異なるため、実額はご自身の算定基礎の給料月額を上のツールに入力して確認してください。平均額は提示しません。
e-Gov 国家公務員退職手当法(各都道府県の退職手当条例が準拠する国の基準)公立教員と私立教員の退職金の違い
公立と私立では退職金の制度が根本的に異なります。以下の表で主な違いを確認してください。
| 比較項目 | 公立教員 | 私立教員 |
|---|---|---|
| 根拠法令 | 各都道府県退職手当条例 (国の基準に準拠) | 学校法人の退職手当規程 (法人ごとに異なる) |
| 退職一時金の水準 | 勤続35年で約2,004万円 (本ページ早見表の概算) | 法人により大きく異なる |
| 年金型給付 | 共済の退職等年金給付 (加入資格等に応じて) | 私学共済 退職等年金給付 (加入資格・受給要件に応じて) |
| 加入する共済 | 各都道府県の共済組合 | 私立学校教職員共済(私学共済) |
| 転職時の注意点 | 公立→私立で制度変更あり | 学校法人を変わるときの勤続期間の通算は、各法人の退職金規程等で確認 |
私学共済の退職等年金給付とは
私立教員が私学共済の加入者である場合、学校法人が支給する退職一時金とは別に、共済制度の退職等年金給付があります。公立教員にも、地方公務員等共済組合法に基づく退職等年金給付があります。
給付の額は、制度上の給付算定基礎額と受給要件に基づいて決まります。加入資格・受給要件・給付額は、私学共済や加入している共済組合の公式資料でご確認ください。このツールは年金給付の金額を算定しません。
私学共済の退職等年金給付の詳細は、私学共済事業団の公式サイトでご確認ください。
教員の定年延長(2023年〜段階的実施)の影響
2023年度から公立教員の定年も段階的に引き上げられています。定年が変わると退職手当の受け取りタイミングも変わります。
- 2023年度:定年61歳
- 2025年度:定年62歳
- 2027年度:定年63歳
- 2029年度:定年64歳
- 2031年度:定年65歳(完全実施)
定年延長に伴い「管理監督職勤務上限年齢制(役職定年)」も導入されており、管理監督職(教員では校長・教頭など。範囲は各自治体の条例で定まります)の職員は、60歳到達後の最初の4月1日までに管理監督職以外へ異動します。管理職以外の職員を含め、原則として60歳に達した日後の最初の4月1日以降、給与は7割水準になります(7割措置。対象・例外は勤務先の条例等で確認してください)。給与が減額された場合の退職手当の基本額には減額前の給与を使う特例があり、このツールは計算しません。異動や給与の変更で退職手当が前払いされることはなく、退職時に支給されます。詳細は勤務先の都道府県教育委員会にご確認ください。
総務省「地方公務員制度等|高齢対策(定年の引上げ)」よくある質問
教員の退職金の計算方法は?
公立教員の退職手当の基本額は、国の基準では「算定基礎となる給料月額 × 退職理由別・勤続期間別支給率」で、これに調整額などが加わります。適用対象の教育職員では教職調整額を算定基礎に含めます。支給率は国の早見表に準拠し、定年退職は勤続35年以上で上限の47.709ヶ月分です。公表されている支給率には調整(83.7/100)が含まれており、さらに調整率を掛けません。本ページの早見表では、教諭・定年退職で勤続35年なら約2,004万円、勤続38年なら約2,061万円が目安です(給料月額を仮定した概算で、調整額は含みません)。実額は算定基礎の範囲や各都道府県の退職手当条例によって変わります。60歳以後などの給与減額を受けた場合の特例(減額前の給与で基本額を計算する扱い)は、このツールでは計算しません。
公立教員と私立教員の退職金はどう違う?
公立教員は都道府県・市町村の条例に基づく退職手当(一時金)が支給されます。私立教員は学校法人の規程に基づく退職手当が支給されます。年金型の給付は、公立教員にも共済の退職等年金給付が、私立教員にも私学共済の退職等年金給付があり、加入資格や受給要件に応じて支給されます。退職手当の条件は自治体の条例や学校法人の規程で異なるため、勤務先でご確認ください。このツールは年金給付の金額を算定しません。
教員が自己都合で退職すると退職金はどうなる?
自己都合退職は定年退職より支給率が低くなります。勤続35年の場合、定年退職の47.709ヶ月分に対し、自己都合では39.7575ヶ月分となり、16.7%低い水準です。勤続10年以下の自己都合退職は特に低く、勤続10年で5.022ヶ月分、勤続5年で2.511ヶ月分です。
校種(小学校・中学校・高校)によって退職金は変わる?
このツールの計算では、校種は結果に影響しません。国の支給率を、入力した給料月額・勤続年数・退職理由に当てはめるだけです。実際の給料表は自治体の条例で定められ、校種ごとに別の給料表が設けられている自治体もあります。
教員の早期退職募集制度とは何ですか?
国家公務員の制度では、定年前に退職する職員を募集し、応募認定退職として定年退職に準じた支給率で退職手当を計算する扱いがあります。地方公務員の勧奨退職や早期退職募集で同じ率・要件が適用されるとは限らず、条例で内容が異なります。このツールの「勧奨退職」は国の応募認定退職1号の支給率を仮定した試算です。詳細は勤務先の人事担当・教育委員会にご確認ください。
関連ツール
本ツールは公開情報をもとにした概算計算です。公立教員は都道府県の条例・号俸により実際の金額が異なります。私立教員の退職手当は学校法人の規程によります。実際の退職手当は所属機関の人事・給与担当部署または都道府県教育委員会にご確認ください。
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このツールで扱わないこと
- 退職手当は「算定基礎の給料月額 × 支給率」の基本額だけです。調整額、功績加算金、教員特殊勤務手当の加算は入っていません。給料月額は、入力した金額(空欄のときは公式の給与表ではない仮定値)を使います。教職調整額を算定基礎に含める職の方は、含めた額を入力してください。校長・教頭など対象外の職への加算は、勤務先の条例で確認してください。
- 60歳以後などの給与減額を受けた方に適用される、減額前の給与と減額前の勤続期間で基本額を計算する特例は計算しません。該当する方はこのツールの対象外です。
- 支給率は国家公務員退職手当法の早見表(内閣人事局)の値を、公立・私立のどちらでも同じように使います。自治体の給与表、条例の支給率、学校法人の退職金規程は反映せず、実際の金額とは異なります。校種も計算に影響しません。
- 選べる退職理由は、定年退職、勧奨退職(国の応募認定退職1号の支給率を仮定。地方公務員の勧奨退職で同じ率・要件になるとは限りません)、自己都合の3つです。整理退職や公務上の傷病・死亡などの支給率は選べません。勤続年数は1年から45年の範囲です。
- 共済の退職等年金給付(公立・私立とも)の金額は算定しません。加入資格・受給要件・給付額は共済の公式資料でご確認ください。
- 税額は通常の退職所得控除の式だけで計算します。障害者になったことによる退職の100万円加算、前年以前の退職手当等との勤続期間の重複調整、退職所得の受給に関する申告書を出さない場合の源泉徴収は扱いません。
- ここに挙げていない個別の事情は計算に入れていません。正確な金額は、お住まいの市区町村・税務署・勤務先などの窓口でご確認ください。