時給計算機【2026年版】
時給と労働時間を入力するだけ。残業・深夜・休日の割増賃金を自動計算し、月収概算まで即時表示。労働基準法第37条対応。
💡 アルバイト・パート・派遣社員の方が給与明細を自己確認するのに使えます。給与計算担当者の検算にもご活用ください。
雇用契約書・給与明細に記載の時給額。最低賃金(2024年度全国加重平均1,055円)以上か確認を。
深夜・休日も含む全労働時間の1.0倍部分。0.5時間(30分)単位で入力可。
1.25倍割増対象(0.25倍加算)。月60時間以内の残業をこちらに入力。
1.5倍割増対象(0.5倍加算)。月60時間を超えた残業分をこちらに入力。
22時〜翌5時の労働時間(+0.25倍加算)。基本1.0倍分は通常労働時間に含めて入力。
法定休日(週1日)の労働時間(+0.35倍加算)。基本1.0倍分は通常労働時間に含めて入力。
※ 月収概算は週給×4.33週で算出。社会保険料・所得税控除前の額面です。手取りは手取り計算ツールでご確認ください。
割増賃金の計算式と根拠(労働基準法第37条)
割増賃金は労働基準法第37条に基づく法定の権利です。雇用形態(正社員・アルバイト・パート・派遣)に関わらず、一定の要件を満たす労働には割増賃金が発生します。
基本給 = 時給 × 通常労働時間
残業割増加算 = 時給 × 残業(60h以下) × 0.25
+ 時給 × 残業(60h超) × 0.50
深夜割増加算 = 時給 × 深夜時間 × 0.25 ※ 22時〜翌5時
休日割増加算 = 時給 × 休日時間 × 0.35 ※ 法定休日
合計 = 基本給 + 残業割増 + 深夜割増 + 休日割増
【例: 時給1,200円・通常8h・残業2h】
基本給 = 1,200 × 8 = 9,600円
残業割増加算 = 1,200 × 2 × 0.25 = 600円
合計 = 9,600 + 600 = 10,200円
月収概算 = 10,200 × 4.33 ≒ 44,166円 割増賃金の種類まとめ
| 種類 | 割増率 | 条件 |
|---|---|---|
| 残業(通常) | 1.25倍 | 月60時間以内の時間外労働 |
| 残業(60h超) | 1.5倍 | 月60時間を超えた時間外労働 |
| 深夜労働 | +0.25倍 | 22時〜翌5時の労働 |
| 休日労働(法定) | +0.35倍 | 週1日の法定休日の労働 |
使い方(3ステップ)
- 時給を入力:雇用契約書・給与明細に記載の時給額(円)を入力します。
- 労働時間を入力:通常労働時間・残業時間(60h以下/超の区分)・深夜労働時間・休日労働時間をそれぞれ入力します。深夜・休日の基本1.0倍部分は通常労働時間に含めてください。
- 給与額を確認:各種割増賃金の内訳・合計支給額・月収概算が表示されます。端数処理単位も選択できます。
よくある質問
残業代の割増率は何倍?法律では1.25倍?
結論:通常の残業は1.25倍、月60時間超は1.5倍です。労働基準法第37条により、法定時間外労働(残業)の割増率は通常1.25倍(基本給の25%増し)です。時給1,000円なら残業時は1,250円/時間になります。月60時間超の残業は1.5倍になります。
深夜労働(22時〜翌5時)の割増率は?
結論:深夜のみなら+0.25倍、深夜残業は合計1.5倍になります。深夜労働(午後10時〜翌朝5時)は基本給に対して0.25倍(25%)の深夜割増が加算されます。深夜かつ残業の場合は残業割増(0.25倍)と深夜割増(0.25倍)が重複し、合計1.5倍になります。
休日出勤の割増率は?法定休日と所定休日の違いは?
結論:法定休日は1.35倍、所定休日は1.25倍(残業扱い)です。法定休日(週1日の法律で定められた休日)は1.35倍(35%増し)です。所定休日(会社が就業規則で定める法定外の休日)は残業割増(1.25倍)の扱いとなります。本ツールでは法定休日(+0.35倍)を計算します。
月60時間超の残業は何倍?
結論:月60時間を超えた残業は1.5倍になります。1か月に60時間を超えた残業時間分は割増率が1.5倍(50%増し)になります。2023年4月より中小企業にも適用されました。本ツールでは「60h以下部分」と「60h超部分」を分けて入力できます。
端数時間(15分未満)の扱いは?
結論:1日単位の切り捨ては原則として認められていません。1日単位での切り捨ては原則として認められていませんが、実務上は15分・30分単位での管理が一般的です。本ツールの端数処理オプションで各会社の運用に合わせてシミュレーションできます。
残業代の1分単位計算と端数処理のルール(判例・通達)
残業代は1分単位で計算するのが原則です。これは労働基準法第24条「賃金全額払いの原則」と同第37条の割増賃金規定から導かれます。使用者の指揮命令下にある時間はすべて労働時間として扱われ、1分でも残業すればその対価を支払わなければなりません。
日単位の端数切り捨ては原則違法
「15分未満の残業は切り捨てる」「30分以下はカウントしない」といった日単位の端数処理は、労働基準法第37条に違反します。違反した使用者には6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます(同法第119条)。就業規則に「15分単位で管理する」と書かれていても、それが1日単位での一方的な切り捨てであれば法的効力はありません。
月単位の30分未満切り捨て特例(通達による例外)
厚生労働省通達(昭和63年3月14日 基発第150号)は、以下の条件を満たす処理を「常に労働者に不利とならない限り違反ではない」と認めています。
| 処理の対象 | 許容される端数処理 | 違法な処理の例 |
|---|---|---|
| 1か月の時間外・深夜・休日の合計時間 | 30分未満切り捨て・30分以上を1時間に切り上げ | 30分未満を常に切り捨て(労働者に一方的に不利) |
| 1時間当たりの賃金額(基礎単価の端数) | 50銭未満を切り捨て・50銭以上を1円に切り上げ | 50銭以上を常に切り捨て |
| 1か月の割増賃金額(支払額の端数) | 1円未満を50銭未満切り捨て・50銭以上切り上げ | 50銭以上を常に切り捨て |
つまり、日単位では1分単位が原則・月単位では30分未満の切り捨てが例外的に許容される、という2段階のルールになっています。給与明細で残業時間が丸め処理されている場合、「未払い残業代」として過去2年分(2020年4月以降の分は3年分)を遡って請求できる可能性があります。
本ツールの「端数処理」オプションは、各会社の運用(なし・15分・30分・1時間単位)に合わせたシミュレーション用途で設計されています。「なし」設定が法律上の原則(1分単位計算)に最も近い設定です。
出典: 厚生労働省「時間外・休日及び深夜の割増賃金」・ 昭和63年3月14日 基発第150号(厚生労働省通達)・ 労働基準法第37条(e-Gov)(2026-05-26確認)
月収換算シミュレーション(週・月の労働時間から年収を逆算)
時給と労働パターンが分かれば、月収・年収を概算できます。以下の換算式と早見表を活用してください。
基本換算式
【週収 → 月収換算】 月収概算 = 週給 × 4.33週 【月収 → 年収換算】 年収概算 = 月収 × 12か月 【例: 時給1,200円・週40時間勤務(残業なし)】 週給 = 1,200 × 40 = 48,000円 月収概算 = 48,000 × 4.33 ≒ 207,840円 年収概算 = 207,840 × 12 ≒ 2,494,080円 【例: 時給1,500円・週40時間 + 月残業20時間(60h以下)】 通常週給 = 1,500 × 40 = 60,000円 月収(通常分)= 60,000 × 4.33 ≒ 259,800円 残業代 = 1,500 × 20 × 1.25 = 37,500円 月収合計 ≒ 297,300円 年収概算 ≒ 3,567,600円
時給・週労働時間別 月収早見表(残業なし・額面)
| 時給 | 週20時間 月86.6h | 週30時間 月129.9h | 週40時間 月173.2h | 週48時間 月207.8h |
|---|---|---|---|---|
| ¥1,000 | 約86,600円 | 約129,900円 | 約173,200円 | 約207,800円 |
| ¥1,200 | 約103,920円 | 約155,880円 | 約207,840円 | 約249,360円 |
| ¥1,500 | 約129,900円 | 約194,850円 | 約259,800円 | 約311,700円 |
| ¥2,000 | 約173,200円 | 約259,800円 | 約346,400円 | 約415,600円 |
| ¥3,000 | 約259,800円 | 約389,700円 | 約519,600円 | 約623,400円 |
※ 残業・深夜・休日割増なし・通常労働時間のみの概算額面です。社会保険料・所得税控除前。週48時間は法定40時間+残業8時間(月換算約34.6時間の残業)を想定。 手取り額の試算は手取り計算ツールをご利用ください。
年収から時給を逆算する方法
「年収○○万円を希望するなら時給はいくら必要か」を逆算するには以下の式を使います。
必要時給 = 希望年収 ÷ 12か月 ÷ 4.33週 ÷ 週労働時間 【例: 年収400万円・週40時間勤務を希望する場合】 400万 ÷ 12 ÷ 4.33 ÷ 40 ≒ 1,924円/時間 → 時給1,924円以上のポジションを探す必要があります
派遣社員やフリーランスで案件を選ぶ際、「時給換算していくらか」を意識することが収入改善の第一歩です。本ツールに目標年収から逆算した時給を入力して、現状とのギャップを確認してみてください。
関連ツール
本ツールは概算値です。実際の給与額は就業規則・労働契約・各種控除(社会保険料・所得税・住民税等)により異なります。給与計算に関する疑問は会社の給与担当部署、または社会保険労務士にご相談ください。