103万円の壁とは?仕組みと2026年改正のポイント
長年「パート主婦の壁」「学生バイトの壁」として知られてきた103万円の壁。これは所得税の課税最低限を意味します。年収103万円以下なら所得税はゼロでした。
1. 103万円の内訳
所得税は「年収 - 給与所得控除 - 基礎控除」で計算した課税所得にかかります。2025年までの旧基準では:
- 給与所得控除(最低): 55万円
- 基礎控除: 48万円
- 合計: 103万円
この103万円までは課税所得がゼロになり、所得税が発生しません。
2. 令和7年分から160万円の壁に拡大
令和7年度税制改正(2024年12月成立)により、この2つの控除が引き上げられました(国税庁No.1199・No.1410)。
- 給与所得控除(最低保障額): 55万 → 65万円(給与収入190万円以下、No.1410)
- 基礎控除(最大値): 48万 → 95万円(合計所得132万円以下、No.1199)
- 所得税の非課税ライン: 103万 → 160万円(「160万円の壁」)
詳細は178万円の壁とは(当初目標・実際は160万円)をご覧ください。
3. 103万円超でも「すぐ高額の税金」ではない
よくある誤解として「103万円を超えたら一気に税金で損する」というイメージがありますが、実際は超えた額の5%(最低税率)から段階的に課税されます。
- 年収105万円 → 課税所得2万円 → 所得税1,000円程度
- 年収110万円 → 課税所得7万円 → 所得税3,500円程度
実際の手取りはシミュレーターで確認できます。
4. 注意:他の壁との混同
| 壁 | 制度 |
|---|---|
| 103万円 | 所得税(本人課税) |
| 106万円 | 社会保険・大企業 |
| 110万円(標準) | 住民税 |
| 130万円 | 社会保険・一般(配偶者の扶養から外れる) |


