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役員報酬シミュレーター(無料)

会社の利益と役員報酬(月額)を入れると、法人の税・会社と本人の社会保険料・本人の所得税と住民税の合計、本人の手取り、会社に残るお金を計算します。

こんな方向け:役員報酬を決める中小企業の経営者・役員、報酬を上げ下げしたときに会社と個人の負担がどう変わるかを知りたい方

入力

万円

売上から経費を引いた1年分の利益。役員報酬・その社会保険料(会社負担分)・事業税は引く前の金額です(0〜10,000万円)。

万円/月

毎月同じ額を12か月払う前提(定期同額給与・賞与なし)。0円も計算できます(0〜1,000万円)。

60歳以上は計算できません。

このツールで扱わないこと

役員報酬ごとの比較(入力した利益)

会社の利益1,000万円・40歳未満の場合。会社が赤字にならない報酬を並べ、入力した報酬(◀)と、候補の中で合計負担が最小の報酬(最小)を加えています。金額は万円(小数1桁)。

役員報酬(月額) 法人の税 社会保険料(会社+本人) 本人の所得税・住民税 合計負担 本人の手取り 会社に残るお金
0万円 246.9万円 23.5万円 0万円 270.4万円 −23.5万円 753.1万円
10万円 200.9万円 33.8万円 0.5万円 235.2万円 102.8万円 662万円
11.3万円(最小) 195.2万円 37.9万円 0.5万円 233.7万円 116.4万円 650万円
20万円 167.4万円 69万円 9.6万円 246万円 196.3万円 557.7万円
30万円 135.6万円 103.5万円 19.8万円 258.8万円 289.2万円 452.1万円
40万円 ◀ 103.3万円 141.4万円 31.4万円 276.1万円 378.8万円 345.1万円
50万円 73.8万円 172.4万円 46.3万円 292.5万円 468.6万円 238.9万円
60万円 44.8万円 203.5万円 71.7万円 320万円 547.8万円 132.2万円
70万円 16.1万円 231.4万円 100.3万円 347.9万円 625.4万円 26.8万円

どの行も「本人の手取り+会社に残るお金+合計負担=会社の利益」です。報酬0円の行は、本人が国民健康保険(東京23区)と国民年金に入る前提です。

計算の前提

役員報酬の3類型と損金算入の要件

法人税法上、役員給与を損金(経費)にできるのは定期同額給与・事前確定届出給与・業績連動給与の3類型に限られます(法人税法34条1項)。 いずれにも当たらない役員給与は損金に入りません。当たる場合でも、不相当に高額な部分は損金に入りません。

1. 定期同額給与

支給時期が1か月以下の一定の期間ごとで、その事業年度の各支給時期の支給額が同じ給与です。実務でもっとも多く使われる方式で、このツールはこの形(毎月同額・12か月)で計算します。

2. 事前確定届出給与

あらかじめ支給時期・金額を定めて税務署に届け出たとおりに支給する給与です。役員の賞与を損金にしたい場合に使われます(定期給与を払わない役員に、同族会社でない法人が金銭で払う給与などは届出が要りません)。

3. 業績連動給与

利益・株価・売上高などの指標を基礎に算定される給与です。損金に入るのは、次の要件をすべて満たすものに限られます。

出典:国税庁「No.5211 役員に対する給与(平成29年4月1日以後支給決議分)」(令和8年4月1日現在法令等)、e-Gov法令検索「法人税法施行令」第69条・「法人税法」第34条(いずれも2026-10-13確認)。

役員報酬と社会保険料

役員報酬を上げると会社の所得が減って法人の税は下がりますが、本人の所得税・住民税と社会保険料が増えます。社会保険料は会社も本人と同じくらい負担するので、報酬を上げると会社側の費用も増えます。このツールは会社負担分も合計負担に入れて比べます。

社会保険料は報酬そのものではなく標準報酬月額に料率を掛けて決まります。厚生年金の標準報酬月額は65万円(第32級)が上限なので、それを超える報酬では厚生年金保険料が増えません(等級表は日本年金機構)。 また、会社の取締役や役員は原則として雇用保険の被保険者にならないため、雇用保険料はかかりません(厚生労働省「雇用保険制度」Q&A)。

計算の考え方(具体例)

会社の利益1,000万円、役員報酬 月額40万円(年480万円)、40歳未満の場合、次の順番で計算します。

  1. 社会保険料:標準報酬月額410,000円で、本人698,136円・会社715,872円(会社分は子ども・子育て拠出金17,712円を含む)
  2. 会社の所得:利益 − 役員報酬 − 会社負担の社会保険料 − 事業税等211,500円 = 4,272,000円(1,000円未満切捨て)
  3. 法人の税:法人税640,800円・地方法人税65,900円・防衛特別法人税0円・法人税割44,800円・均等割70,000円・事業税と特別法人事業税211,500円 = 1,033,000円
  4. 本人の税:所得税(2026年分・復興特別所得税を含む)84,700円、住民税(令和9年度)229,500円
  5. 合計負担 2,761,208円、本人の手取り3,787,664円、会社に残るお金3,451,128円(3つの合計が利益10,000,000円と一致)

報酬をいくつか変えて同じ計算をしたのが、上の比較表です。実際の金額はページ上部の入力欄に数値を入れて計算してください。

よくある質問

役員報酬は毎月同額でないといけない?

結論:定期同額給与として損金に入れるには、原則として事業年度の各支給時期の支給額を同じにします。額を変えられるのは、会計期間開始の日から3か月を経過する日まで(申告期限の延長の特例を受けている法人は、延長の月数に2を加えた月数)にする通常の改定、役員の地位の変更などやむを得ない事情による臨時改定、経営の状況が著しく悪化したことなどによる減額の改定です。

役員報酬を高くすると節税になる?

結論:役員報酬を増やすと会社の所得が減って法人の税は下がりますが、本人の所得税・住民税と、会社・本人の社会保険料が増えます。どちらが小さくなるかは利益と報酬の組み合わせで変わるので、上の計算で比べてください。

役員報酬の最適額の目安は?

結論:一律の目安はありません。たとえば会社の利益1,000万円・40歳未満・東京23区などの前提で計算すると、今年1年の合計負担が最も小さかったのは月額11.3万円(月1万円刻みで調べた候補の中で)で、そのとき会社に650万円が残ります。会社に残したお金を後で給与・配当・退職金として受け取るときの税金や、厚生年金の将来の給付はこの合計に入らないため、合計負担だけで報酬を決めないでください。

関連ツール

計算ナビ 編集部|最終更新: 2026年10月13日| 参考: 国税庁「No.5211 役員に対する給与(平成29年4月1日以後支給決議分)」・ 国税庁「No.5759 法人税の税率」・ 東京都主税局「法人事業税・法人都民税」・ 厚生労働省「雇用保険制度」
免責事項
本ツールは上の前提での目安計算です。実際の税額・保険料は、自治体の税率・会社の状況・届出の内容などで変わります。報酬の決定は税理士・社会保険労務士等にご相談ください。法改正・料率改定により計算式が変更される場合があります。
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