掛け率の計算(上代・下代・仕入れ値を相互に求める)
掛け率とは、上代(定価)に対する下代(仕入れ値)の割合で、下代÷上代で求めます。6掛け=60%=0.6です。上代・下代・掛け率のうち2つを入れると、残りの1つが出ます。
※ 「6掛け」「6.5掛け」「65%」「0.65」のどれでも入れられます(「65掛け」は6.5掛けと同じ65%)
「6掛け」= 60%(6掛け・0.6)として計算します
※ 上代が税込表示のときは税込を選ぶと、消費税の計算ツールと同じ方法(四捨五入)で税抜に直してから掛けます
※ 取引先の請求書の端数処理に合わせてください
例:上代10,000円・6掛けの場合(金額を入力すると置き換わります)
円未満の端数は、選んだ方法で処理しています。
※ 小売の粗利率は、売価が上代のときの値です。業界や取引先で、呼び方や基準(定価か、メーカー希望小売価格か)が違います。
商品ごとの上代・数量・掛け率を入れると、仕入れ総額と加重平均の掛け率が出ます。行の掛け率が空なら、下の共通の掛け率を使います。上代の税は、上の「上代の税」の選択に従います。下代は行ごとに円未満を処理してから数量を掛けます。
| # | 上代(円) | 数量 | 掛け率(空=共通) | 適用した掛け率 | 下代(円) | 下代の小計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 60% | 6,000 | 12,000 | |||
| 2 | 60% | 1,800 | 9,000 | |||
| 3 | 60% | 300 | 3,000 | |||
| 4 | ||||||
| 5 | ||||||
| 6 | ||||||
| 7 | ||||||
| 8 | ||||||
| 9 | ||||||
| 10 | ||||||
| 上代の合計(上代×数量) | 40,000 円 | |||||
| 仕入れ総額(下代×数量の合計) | 24,000 円 | |||||
| 加重平均の掛け率(仕入れ総額÷上代の合計) | 60%(6掛け) | |||||
掛け率の計算式
下代 = 上代 × 掛け率
掛け率 = 下代 ÷ 上代
上代 = 下代 ÷ 掛け率
例:上代10,000円の6掛け(60%)なら、下代は10,000×0.6=6,000円です(金額は計算例)。
用語の公的な定義は見つかりませんでした。掛け率は業界の慣行で、業界や取引先によって、呼び方や基準にする価格(定価か、メーカー希望小売価格か)が違います。このページの式は算術で、法令や統計の出典はありません。取引では、取引先との取り決めを先に確かめてください。
掛け率と小売の粗利率
売価が上代のとき、小売側の粗利率は1−掛け率です。掛け率60%(6掛け)なら粗利率は40%です。粗利率の考え方と、値入率(売価値入率・原価値入率)の違いは粗利・粗利率の計算で確かめられます。
値入率には、売価に対する割合(売価値入率)と、原価に対する割合(原価値入率)の2つの言い方があります。下代を原価、上代を売価とみると、売価値入率は粗利率と同じ40%、原価値入率は(上代−下代)÷下代で66.7%です。
「N掛け」の表記の対応
「N掛け」はN/10を表します(6掛け=60%)。2桁で「65掛け」「55掛け」と言う人もいますが、6.5掛け=65掛け=65%、5.5掛け=55掛け=55%で同じ率です。
| N掛け | 2桁の言い方 | % | 小数 |
|---|---|---|---|
| 5掛け | 50掛け | 50% | 0.5 |
| 5.5掛け | 55掛け | 55% | 0.55 |
| 6掛け | 60掛け | 60% | 0.6 |
| 6.5掛け | 65掛け | 65% | 0.65 |
| 7掛け | 70掛け | 70% | 0.7 |
| 7.5掛け | 75掛け | 75% | 0.75 |
| 8掛け | 80掛け | 80% | 0.8 |
| 8.5掛け | 85掛け | 85% | 0.85 |
| 9掛け | 90掛け | 90% | 0.9 |
| 9.5掛け | 95掛け | 95% | 0.95 |
掛け率の早見表
表の数字は、計算機と同じ式から作っています。
上代×掛け率の下代の表(上代1,000円〜100,000円)
| 上代\掛け率 | 5掛け | 5.5掛け | 6掛け | 6.5掛け | 7掛け | 7.5掛け | 8掛け | 8.5掛け | 9掛け | 9.5掛け |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 500円 | 550円 | 600円 | 650円 | 700円 | 750円 | 800円 | 850円 | 900円 | 950円 |
| 2,000円 | 1,000円 | 1,100円 | 1,200円 | 1,300円 | 1,400円 | 1,500円 | 1,600円 | 1,700円 | 1,800円 | 1,900円 |
| 3,000円 | 1,500円 | 1,650円 | 1,800円 | 1,950円 | 2,100円 | 2,250円 | 2,400円 | 2,550円 | 2,700円 | 2,850円 |
| 5,000円 | 2,500円 | 2,750円 | 3,000円 | 3,250円 | 3,500円 | 3,750円 | 4,000円 | 4,250円 | 4,500円 | 4,750円 |
| 10,000円 | 5,000円 | 5,500円 | 6,000円 | 6,500円 | 7,000円 | 7,500円 | 8,000円 | 8,500円 | 9,000円 | 9,500円 |
| 20,000円 | 10,000円 | 11,000円 | 12,000円 | 13,000円 | 14,000円 | 15,000円 | 16,000円 | 17,000円 | 18,000円 | 19,000円 |
| 30,000円 | 15,000円 | 16,500円 | 18,000円 | 19,500円 | 21,000円 | 22,500円 | 24,000円 | 25,500円 | 27,000円 | 28,500円 |
| 50,000円 | 25,000円 | 27,500円 | 30,000円 | 32,500円 | 35,000円 | 37,500円 | 40,000円 | 42,500円 | 45,000円 | 47,500円 |
| 100,000円 | 50,000円 | 55,000円 | 60,000円 | 65,000円 | 70,000円 | 75,000円 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 | 95,000円 |
掛け率と小売の粗利率の対応表(5掛け〜9掛け)
原価値入率は、下代を原価とみたときの(上代−下代)÷下代です。
| 掛け率 | % | 小売の粗利率(1−掛け率) | 原価値入率(下代基準) |
|---|---|---|---|
| 5掛け | 50% | 50% | 100.0% |
| 5.5掛け | 55% | 45% | 81.8% |
| 6掛け | 60% | 40% | 66.7% |
| 6.5掛け | 65% | 35% | 53.8% |
| 7掛け | 70% | 30% | 42.9% |
| 7.5掛け | 75% | 25% | 33.3% |
| 8掛け | 80% | 20% | 25.0% |
| 8.5掛け | 85% | 15% | 17.6% |
| 9掛け | 90% | 10% | 11.1% |
業種ごとの掛け率の表は載せていません(一次データが確認できないため)。
円未満の端数と、税込・税抜
円未満の処理に法的な決まりはなく、取引ごとの合意です。このツールは四捨五入(既定)・切り捨て・切り上げを選べます。取引先の請求書の端数処理に合わせてください。
上代が税込表示のときは、入力欄で税込を選ぶと、消費税計算ツールと同じ方法で税抜に直してから掛けます。消費税の端数処理(インボイスは税率ごとに1回)はインボイスの消費税計算を見てください。
よくある質問
掛け率とは何ですか?
結論:掛け率とは、上代(定価)に対する下代(仕入れ値)の割合で、下代÷上代で求めます。業界や取引先によって、呼び方や、基準にする価格(定価か、メーカー希望小売価格か)が違います。公的な定義は見つからなかったので、取引先との取り決めを先に確かめてください。
6掛けは何%ですか?
結論:6掛けは60%(0.6)です。「N掛け」はN/10を表し、上代10,000円の6掛けなら下代は10,000円×0.6=6,000円です(金額は計算例)。「65掛け」「55掛け」と書く人もいますが、6.5掛け(65%)・5.5掛け(55%)と同じ率です。
上代と下代の違いは何ですか?
結論:上代はメーカーなどが決めた小売の売価(定価・希望小売価格)、下代は小売の側から見た仕入れ値(卸値)です。下代÷上代が掛け率です。基準にする上代が、定価なのか、メーカー希望小売価格なのか、税込なのか税抜なのかは、取引ごとに確かめてください。
掛け率の求め方は?
結論:掛け率=下代÷上代です。上代8,000円・下代5,200円なら、5,200円÷8,000円=0.65で、6.5掛け(65%)です(金額は計算例)。逆に、下代と掛け率から上代を出すなら、上代=下代÷掛け率です。
掛け率と粗利率・値入率の違いは何ですか?
結論:小売側から見ると、売価が上代のとき、粗利率は1−掛け率です。掛け率60%(6掛け)なら粗利率は40%です。値入率には2つの言い方があります。売価値入率は(売価−原価)÷売価、原価値入率は(売価−原価)÷原価(マークアップ)です。下代を原価、上代を売価とみると、売価値入率は粗利率と同じ40%、原価値入率は(上代−下代)÷下代で66.7%になります。粗利率の計算は「粗利・粗利率の計算」のページで確かめられます。
掛け率を交渉するときに見る数字は何ですか?
結論:掛け率だけでなく、1個あたりの粗利額と、売れる数(回転)を見ます。架空の例で、上代10,000円なら、6掛けで下代6,000円・粗利4,000円、7掛けで下代7,000円・粗利3,000円です。掛け率が低いほど1個あたりの粗利は大きくなりますが、売れる数が変わると粗利の合計も変わります。
掛け率の計算で、円未満の端数はどう処理しますか?
結論:法的な決まりは無く、取引ごとの合意です。このツールは四捨五入・切り捨て・切り上げを選べます。取引先の請求書の端数処理に合わせてください。消費税の端数処理は別の論点で、適格請求書(インボイス)では税率ごとに1回です(消費税の計算ツールのページを参照)。
関連ツール
本ツールは式による計算結果です。掛け率の基準や端数処理は、業界や取引先との取り決めによって変わります。実際の取引では、取引先の見積書・請求書の条件に従ってください。